1/7
758人が本棚に入れています
本棚に追加
/345ページ

「ちょっとさぁ、仕事 多くね?」 「確かにな... 」 教会の裏の ジェイドん家。 リビングのソファーで 向かいに座る朋樹と だれていると、仕事着の神父服(スータン)から着替えたジェイドが、キッチンで コーヒー淹れて戻って来た。 「アイスにしてくれよー」 「アイスコーヒーメーカーが ないんだから 仕方ないじゃないか」 そーだけどよー... 初夏だぜ、もう。 夜でも、動くと暑くなるんだよなー。 最近 オレらは忙しく、仕事の依頼先にも 一人とか、二人ずつとかで バラけて行くことが多い。 沙耶さんとこから仕事が入ったり 前の依頼主の紹介で仕事が入ったり。 今日は、さっきまでジェイドが 教会で 告解やら相談に乗るやらの仕事してて オレは朋樹と、呪いの人形とか祓いに行ってた。 アンティークのビスクドールだったんだけど 地の精で固定して、筆で額に文字 出してる時 眼から 黒いムカデは出すわ 造られてないはずの歯ぁ剥き出して カチカチ鳴らしたりとかして、もう 怖えって... 朋樹が 難なく祓って、依頼主に許可もらって 燃やして終わったんけど 今日、朝からもう 4つも仕事してるし。 泰河(タイガ)はまだ 榊さんと仕事に出てるし。 なんか、一個 一個は 別に でかい仕事じゃないんだけど こう多いと、落ち着かない感じする。 今までなら、何日も依頼が入らない時だってあったのにさぁ。 今日も まだ、遅い時間とか明け方にも仕事 入るかも だし。 まとめて眠れることも少ないんだよな。 とりあえず 腹 減ったぜオレ。 なんかないか って聞いたら 出て来たのはビスコッティだし。 うまいけど食い足りねー。
/345ページ

最初のコメントを投稿しよう!