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お花みたいに可愛いから…と、私をハナちゃんと呼ぶ男。
ハナちゃんの夢を見たと、早朝のスマホに、文字が来た。
ハナちゃんの事を考えすぎて寝れないと、深夜のスマホに文字が来た。
ハナちゃんの事を考えてたら、昼ごはん食べるのを忘れていたと、おやつの時間のスマホに、文字が来た。
早くハナちゃんに会いたいと、寝ようとした所のスマホへ、文字が来た。
いつも、どんな時間にも、文字が来る。
やっと二人で会えた。
最初に出会ったバー。
男が、鞄から、たばこを取り出そうとした時に、2台のスマホが見えた。
私は、聞いた。「何で2台持ってるの?」
男は、「えっ?!」と、言った。
私は、聞いた。「仕事用では無いの?」
男は、笑った。
私は、聞いた。「仕事してないの?」
男は、笑った。
私は、聞いた。「ハナちゃんは何人いるの?」
男は、指を折り、7人と言った。
私は、1週間分のハナちゃんがいる事に感心した。
でも、私が、8人目のハナちゃんになったら、もっと痩せ細るかも知れないと心配になった。
とっても、痩せていた男。
ヒモっていう、お仕事してた。
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