男①

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お花みたいに可愛いから…と、私をハナちゃんと呼ぶ男。 ハナちゃんの夢を見たと、早朝のスマホに、文字が来た。 ハナちゃんの事を考えすぎて寝れないと、深夜のスマホに文字が来た。 ハナちゃんの事を考えてたら、昼ごはん食べるのを忘れていたと、おやつの時間のスマホに、文字が来た。 早くハナちゃんに会いたいと、寝ようとした所のスマホへ、文字が来た。 いつも、どんな時間にも、文字が来る。 やっと二人で会えた。 最初に出会ったバー。 男が、鞄から、たばこを取り出そうとした時に、2台のスマホが見えた。 私は、聞いた。「何で2台持ってるの?」 男は、「えっ?!」と、言った。 私は、聞いた。「仕事用では無いの?」 男は、笑った。 私は、聞いた。「仕事してないの?」 男は、笑った。 私は、聞いた。「ハナちゃんは何人いるの?」 男は、指を折り、7人と言った。 私は、1週間分のハナちゃんがいる事に感心した。 でも、私が、8人目のハナちゃんになったら、もっと痩せ細るかも知れないと心配になった。 とっても、痩せていた男。 ヒモっていう、お仕事してた。
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