男55

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男55

ここは乙女秘密基地。 一人の乙女が駆け込んできた。 「乙女博士~、大変です! 博士が作った、男ロボットが、ふわふわと舞う夜の蝶々女のいる、怪しい街へと、夜な夜な徘徊しております。」 乙女部下は、黒子に化け、闇に消え去る、博士作の男ロボットを、夜な夜な追跡していた。 「博士!あのままでは、男ロボットにも、益々エロエロウイルスが激烈化され、いつか世界中が滅びます。」 (マジか!?エロエロウイルスを止める為に作ったはずなのに、今回の男ロボットも失敗作なのか…。) 乙女博士は、頭を抱えこんで悩んだ。 乙女部下は言った。 「それにしても博士、なぜに【男】は【女】が、好きなのですか!?」 乙女博士は言った。 「それはね、お母さんの神秘的な穴から、誕生したウブ男が、目にした世界には、看護師さんか、もしくは助産師さんという【女】が、いたはずでしょう。 その【女】に、大切に大切に包み込まれ、抱きしめて貰えたのよ。 そりゃ~、【女】を好きになるでしょうよ。」 乙女部下は言った。 「なるほど乙女博士! だから【男】は、ナース服などのコスプレが、大好きになるのですね! では、博士!なぜに【男】は、【おっぱい】が、大好きなのですか!?」 乙女博士は言った。 「歌にもあるでしょう。大きいのがボイン!小さいのがコイン!もっともっと小さいのが…ナインだとさ! さぞかし、ボインがエエのでしょうよ。」 ナインである乙女博士は、少しキレ気味だった。 「まぁ、それは気にしてはないけれどもね。あっ!、答えだったわね。それはね、さっきと同じよ。 人生初の、ウブ男のお口が咥えた物って、なんだと思う? それはね、お母さんのチクビよ。 そして、乳房。 人生初の柔らかいおっぱいが、触り放題なのよ。 セクハラだとも言われず、お金さえも払わずによ! そりゃ~、大好きになるでしょうよ。 それからね、おかあちゃんのおっぱい離れ出来ないウブ男ほど、将来おっぱいに執着するでしょうよ。 そんなウブ男が成長したら、顔や性格よりも、自分好みのおっぱいさえあれば良い【女】を見付ける事でしょうよ。 だからね、そんな【男】は、【おっぱい星人】になるのは、間違いない!」 乙女部下は、なるほど!と、思った。 令和という時代。 エロエロウイルスは、世界中を脅えさせた。 エロエロウイルスにヤられた男達は、働かない、学ばない、ただただ快楽だけを求め、夜な夜な徘徊をするという、恐ろしいウイルスだった。 そして、快楽の為に、犯罪が増えた。 国は焦り出して、ふわふわと舞う夜の蝶々女と、接してはアカン!との法例を出したのだ。 不要不急のエロ。 もちろん、男どもの暴動が起きた。 止められない。 平成令和は、コミュ障時代のはずなのに、体のコミュニケーションだけは取りたい生物ども。 まだまだ【男】というのは、未知の生物だ。 乙女博士は、部下が集めたエロエロウイルスで、夜な夜な研究中。 乙女博士は、GPSというハイテク機器がある事を知らない、昭和のアナログ乙女であるが故に、それを言えずの奥ゆかしい昭和の乙女部下は、乙女博士が作った男ロボットを、今宵も追跡調査するのであった。
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