昭和の男

男５１

学生時代から、頭が良くて、素直に助平を見せる事の出来た男と、モテてきた男と、まともな女とお付き合いをしてきた男は、女に対して余裕のあるスマートな扱いが出来る。

そして、歳取ってから、お金まで味方に付けたら、それは、それは、ウハウハ人生だ。

そんな中、

昔イケてなかった男は、医者になった。

昔イケてなかった男は、ハイスペックになっていた。

昔イケてなかった男は、有名人になっていた。

昔イケてなかった男は、社長になっていた。

学生時代から、頭だけ良かった男と、ムッツリ助平だった男と、モテてきた事の無い男と、まともな女と、お付き合いをしてきていない男は、女の扱いが分からない。

歳取ってから得たお金で、女を自分の物にしようと企む男。

お金の餌で釣った女は、雑魚と呼ぶ。

なので、一本釣りで射止める、高級魚には出会えないだろう。

遊ぶ男の誘いの文句と常套句…。

「この事は、内緒だよ。」

特別感を出してるつもりであろう男。

女という生き物の大半は、お喋りで出来ている事を知らないアホな男に、賢い女は振り向かない。

アホでも無くて、そんなに賢くも無いパート勤めの女は、独りごちる。

そして、パート先のドラッグストアーで、マスクと、トイレットペーパーを買い漁る生き物を眺めながら、世界平和を願うのであった。