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キラキラ綺麗な彼らが
眩しく輝く彼らが
じきに妥協し、それなりにやっていくのなら
私は、汚くてもいいから
どろどろでぐちゃぐちゃの溝(どぶ)を這いずり回ってでもいいから
ちゃんと生きているのだと
胸を張っていたかった。
毎日が小さな嘘で固められていく。
ふわふわ愛想笑いばかりが上手くなって
いつのまにか自分はどこかにいってしまった。
綺麗でいたかった。
キレイがいいもん、キレイがいいもん。
子供のように泣きじゃくろうとしても
もう涙は出なかった。
私は飛んだ。
最後くらいは美しくなれただろうか。
どこまでも自由な鳥のように。
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