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古代文明特有の、継ぎ目のないツルツルの壁と床。
どこかの地下水路だったらしく、歩道とは別に窪みがあって、そこには二本の金属製の出っ張り延々と歩道に沿って続いていた。
窪みのそこには、今も清らかな水が流れている。
つまり金属製の出っ張りは、半分水没しているにもかかわらず、驚くべき事に全く錆ていない。
今の技術ではとても製造も複製すら出来ない、貴重なものばかりで、古代文明は何千年も前なのに、保存状態の良いものが多く、時に拾ってそのまま使える物まである程だ。
恐ろしい耐久性だ。ろくな点検も無しに、腐敗も劣化もせずに稼働するなんてどうかしてる。
今時、水車だって一週間に一度は見ないと行けないのに。
このツルツルの岩だか石だかも、どうやって製造したのか、皆目検討もつかない。
岩をくり抜いたにしても、一都市を覆うだけの大岩があるとは思えない。
わからない。わからないが、とにかく凄い。
古代文明が文化の最先端で、今の時代の人々からそれらを取ってしまえば、剣だの矢だのと原始的な生き方しか出来ない。
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