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あらすじ
周りに無関心な高校生・葉月陸人はある夏の日、大切なナニカを捨てたことにより、異世界へと迷い込む。
そこは、大切なものを失って8月に進めない人間と、忘れられたものが具現化し忘れ者として暮らす、7月と8月の間の世界
通称ハザマ。
この世界にいると、徐々に現世の記憶を失い、やがて存在すら消えてしまうという。
ハザマを抜け出す方法はただ一つ。
この世界のどこかにいる自分の忘れ者を見つけ、大切に思っていた頃の記憶を取り戻すこと。
陸人は元の世界に帰るため、すっかり思い出せなくなった自分の忘れものを探すことを決め、
この世界で最初に出会った少女・水無月ひなたと共にハザマを旅する。
陸人は、ひなたと一緒にに旅をしていくうちに、この世界で出会った忘れ者や人間との記憶を大切に思うようになり
失くした忘れ物にまつわる記憶を取り戻したいと思うようになる。
だが、旅の途中、ある出来事をきっかけに
ひなたが教えてくれた現世に帰る方法は嘘であったことに気づいてしまう。
思ってもない言葉をぶつけ、決別する二人。
一人になった陸人は、現世に帰るため、この世界の創始者である女王のもとを訪れた。
そこで、彼は衝撃の記憶を取り戻すことになる。
…自分は昔、女王の忘れ者であったという記憶を。
悲劇で生まれたハザマが、二つの世界を終焉に導く時
記憶に囚われて今を捨てた女王と、未来を望むハザマに住む者たちがぶつかり合う。
「過去は辛いことばかりで、未来は何が起こるかわからない。そんな漠然とした不安の中で、それでもおれ達は支え合いながら一歩づつ進むんだっ!
死んでいった仲間たちも、何かを捨てる決断も!
そのおかげで今の自分がいるって笑うためにっ!!!」
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