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汗が肌で珠になる熱帯夜。
スコールが白砂を甘く匂わせる――。
「サヤ」
今日、海の上で出会った男は私の腰を掴んで力強く突きあげる。
私は自分が聞いた事もない嬌声を漏らし、繋がっている部分から蜜を溢れ出させている。
ふたりの汗が混ざって、シーツに流れた。きれいな顔が近づいて来て、唇が重なった。
何故か、どうしても、パズルのピースがぴったりはまったみたいに、しっくりくる唇だ。
「リョウ……」
こんなの、私じゃない……。
ただ苦痛。
それが私にとっての行為だったのに……。
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