4.アヤとキヨシ

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赤城さんと薪菱と残業中、女子会と言って飲みに行ったサヤから連絡が入った。 『リョウごめん。女子会じゃなかった。男の人がいた』 弾かれたように勢いよく立ち上がった。 「急に立ち上がってどうしたんすか?」 迎えに行かなきゃ。すぐさま決意しGPSで場所を特定する。ワインバルだったっけ、さすがにひとりじゃ行きづらいので薪菱に声をかける。 「薪菱、腹減った? 今からメシ行かん?」 「おごりっすか?」 「うん」 「じゃいいっすよ! なんかあるんですか?」 「サヤが女子会のはずが男がいるみたいで」 「えーなにそれ! 綾君、すぐ行かないとっ! まわりの男がほっとかないよ!」 赤城さんがダンッ!って立ち上がる。 「面白そうだから3人で行こう! もちろん私の分も綾君のおごりで!」 赤城さんはタダメシしたいだけだろうが結局3人で店に向かった。サヤのテーブルの横を通過すると男4人女4人の、完全に合コン仕様だった。メラメラっと炎が燃える。 運よく後ろの席に通される。 さすがにサヤの交友関係もあるだろうからすぐに割り込むのもいかがなものかと思い、このまま見守って終わり掛けに声をかけることにした。 それにしても、だ。 何故あの女、高柳紗雪がいるのか……雨宮さんに続き、サヤはまた不必要な再会をしてしまったのか。
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