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ドアが閉まるなり抱き寄せ唇を奪い、荒々しく服に手をかけていく。
「ねえ……」
サヤが上目遣いで何を訴えているのか分かる。
「……シャワーいこっか」
こくんと頷いた。本当は1秒でも早く抱きたかったが、余計なことが気になって集中できないのはもったいない。断腸の思いでブレーキをかけた。
「洗ったげるから座りなよ」
服を脱いでバスルームに入るとサヤをバスチェアに座らせる。ボディタオルにソープを含ませ2、3回握って泡立てる。まとめあげているうなじから始まり首、背中、肌の表面を洗う。今日ついた汚れは、全部洗い流してあげたい。
「ひゃっ……ちょ、くすぐったいよ。ねぇっ!」
おなかまわりはくすぐったいらしく右に左に身をねじり声をあげる。声が可愛い。もっと聞きたくなってしまった。
「あ、もぉ」
背後から手を差し込み両手のひらで胸をすくうがおさまりきらずこぼれてしまう。柔らかくてモチモチしていて、それでいてとても神秘的だ。持ち上げては寄せを繰り返す、そんな姿が鏡に映る。
「ちゃんと洗ってよ」
口ではそう言いながらも甘くなっていく声。首筋に唇を寄せると肩がビクッと震えた。
「ごめんね。脱線しちゃって」
ボディソープをワンプッシュし、その手を脚間に持っていく。
「リョウ! そこは、自分で洗うから……」
「いいからやらせてよ」
傷つけたりしたら大変だ、乱暴にならないように細心の注意を払って洗う作業に集中する。サヤの喉が天を仰ぐ。
「洗えてる?」
「っ……んっ……」
「ねぇ、分かんないから教えてよ」
耳たぶを噛んだ。輪郭に沿って耳を愛撫しする。
「もういいからぁ、流してっ……」
言われた通りシャワーでボディソープを流し終わったころ、サヤの目はすっかりとろけていた。
「リョウ……」
俺ももう限界だ。さっと体を洗って、バスルームからあがった。
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