4.アヤとキヨシ

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「ナカがうねって来てる。そろそろ?」 気配が漂ったら一気に攻め立てる。今夜のサヤは難なく達した。達することをセックスの目的にすると負担になるから普段は固執しないが、今夜の俺は違う。爪痕を残したくて仕方がなかった。嬉しいとかきもちいいだけではなく、つらいとか、苦しいとか、そんな思いを味わって欲しかった。 ぐったりしている間もなく体勢を変えて攻め、またすぐに導く。窓側で、シャワールームで、湿ったベッドで。 何度も何度も繰り返して、ついに膝立ちすら出来なくなってしまった。 軸を失って寝転がったままのサヤの後ろで同じように寝転がり、まだまだ力を失わないものをあてがう。 「……もうダメ!」 片脚を持ち上げ一気に奥まで挿れると背中が弓なりに反った。美しいと思った。 「リョウ……!」 顔をこちらに向かせて、もうゆるしてって言いかける言葉を唇で封じ込める。 涙が溢れてる目で懇願されても攻め続ける。サヤにとっては一方的で果てしない夜だったかもしれない。 このままサヤを壊してもいいとすら思った。
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