可愛いはきっと作れる
全3/3エピソード・完結
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可愛いはきっと作れる

翌日の昼過ぎ、微睡みの中でスマホを手に取り刻を確認しようとした私は、驚きのあまりベットから転げ落ちた。 彼からメールが届いている。 きっとあの後連絡先を交換したのだろう。 まあ、それはいいとして。 問題は彼の女装を私がプロデュースする流れになっていることだ。 どうしてこうなった。 とりあえず眠気を覚ますべく、元気ハツラツになるドリンクを一気に飲み下す。 寝起きの脳みそを酷使して、状況を整理する。 考えてみれば、これは日本を脅かす霊的存在と霊能力者との戦いを間近で見るチャンスなのだ。 ならば、協力者になったからには全力を尽くしかない。 こんな私だけど、持てる知識と技術を総動員して彼を神も振り向くような理想の女の子にしてみせよう。 決して不可能なことではない、可愛いは作れるのだから。 裏社会の人間も御用達のオカマバーで働く私は、身をもってそれを知っている。
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