きみの景色がみたい

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 無事に合格できて、あたしたちの他に同じ中学から進学した人ナシってなると「これもう運命でしょ!」って確信。  それで一念発起して、晴川くんとつりあう女子になる計画(高校デビュー)を敢行することに。  そこからはメイクもファッションもなりふりかまわず頑張って、めんどくさい女子メンの付き合いも笑顔でガマン。  ライバルはきっちり牽制。そうして今の地位を確立した。  学校って場所は、弱さを見せたやつから負ける。だから、どんな些細なことでも気を抜かずに。  ただし、陰湿ないじめなんかはナシ。  あたしの目的は、あくまでも晴川くんの彼女の座。なので、そんな性格悪いことして好きになってもらえなかったら、まったく意味がない!  というわけで、中学で陰キャだったあたしが陽キャの晴川くんと同じレベルになるよう、血のにじむような努力をしてきたのに。 (こんなふうになっちゃうとは思いもしなかった)  なんでか晴川くんは、高校にはいってから華やかオーラを封印し、いわゆる『ぼっち』になってしまったのだ。
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