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(でも底辺ってわけでもないんだよね)
晴川くんはハブられてるっていうんじゃなく、あえてカーストとか関係ないって顔で、みんなと距離をおいていた。
近寄りがたいってほどでもない。あくまでも「我が道をいく」みたいなかんじ。それはそれでカッコイイんだけど。
とはいえ、所詮ぼっち。そんな人を彼氏にするのは女王としてリスクが高い。
せっかく築きあげたポジションだから、できれば失いたくない。けど、晴川くんとはカレカノになりたい。葛藤しまくり。
(あーあ、なんでこんなこと悩まなきゃいけないんだろ)
だんだん腹がたってくる。
だって、すごい頑張ってんだよね。晴川くんのためにキャラ変えてさ。
本当のあたしは、ひとりでいるのが好き。女子同士の実もオチもない話なんて、いっこも興味ない。
なのに、なんで今さらそっちがキャラ変してんの。ぜーんぶ水の泡。あたしが人のこと言える立場じゃないけど!
塵積のストレスはんぱなくて、ピリピリすることが増えて。
だから放課後、先生に呼ばれたあと教室に戻って晴川くんがポツンと残ってたのを見たとき、思わずソレをぶつけてしまった。
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