七夕恋綴

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控えめな君はいつだって 俺のことを優先してくれた 常に笑顔を浮かべていたから これからの未来もずっと 君と生きていけると信じていた 気持ちを伝えあわなければ 分かり合うことなんてできないのに 君の笑顔を見ていると 何でも分かったつもりになっていたんだ だから俺は気付けなかった 時折思い悩むように 遠くを見つめていることも 不安がにじみ出たような 話し方をすることも これからの未来ばかり見ていた俺は 将来のことばかり考えていて 目の前にいる君のことを 何も見ていなかったかもしれない 何も言わず身を引いた君に 俺は何と言葉をかければいいのか それさえも分からなかったんだ
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