七夕恋綴

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どれだけ時間が経っても 消えない痛みが胸を指す 君と連絡が取れないまま 無為に過ぎていく時間の中で 光を見つけることはできない 都会の喧騒の中で見上げる空は かすかな星の光さえ霞んで 寂しく浮かぶ月しか 見つけることはできない 君と出会った日に見上げた空は たくさんの星が煌めいていて 輝く未来と同じように 光で溢れていたのに―― 懐かしさで胸が焦がれる もし 奇跡があるのなら 願ってもいいのだろうか あのとき伝える言葉さえ 見つけられなかった俺だけど もう一度 キミに会って伝えたい あのとき言えなかった想いの欠片を
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