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数日後、私はまた、自分が首吊り自殺したことになっている部屋に来た。 相変わらず殺風景で、死の臭いしかしない部屋だったが、それは私自身の死の臭いなのだから、他人にとやかく言える筋合いではないし、この部屋のせいでもない。 しばらくすると、あの若者が部屋に入ってきた。 本日、またこの部屋で会う約束をしていたからだが、若者がどのくらい”捜査”してくれたのかを早く聞きたかった。 「どうだった?捜査の結果は?」 「刑事じゃないんで、捜査というほどのことは出来ませんでしたよ」 「それはいいよ。出来るだけのことをしてくれただけでもありがたいんだから」 「はあ。まあそれじゃあ、調べたことを一通り説明しますよ」 「頼むよ」 「まず、あなたの交遊関係を調べましたが、あなたに交遊関係なんてありませんでしたよ。親兄弟、親類縁者全て消滅してますから、あなたは天涯孤独の身の上でした」 「まあ、そうかな」 「それに交遊関係のある友人も知り合いもいませんでした。唯一の知り合いは、あなたが生前立ち寄ったことのある飲み屋のマスターということになりますが、その人もあなたは一回店に来ただけで、よく知らないとのことでした」 「まあね」    
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