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ひとみと結婚して長男が生まれ、その子も早、2歳になった。
カタコトの言葉も喋り、とても可愛い盛りだ。
「とりいくおあとりぃと。」
うん?
何か言ってるがよく分からないぞ?
「とりっくおあとりぃと。」
一生懸命にお話してて可愛いぞ。
でも、分からないので、ひとみの顔を見る。
「トリック オア トリートって言っているんですよ。
もうすぐハロウィンですからね。
練習中です。」
「へえ?
ハロウィンか。
ひとみはそういうの好きだっけ?」
「嫌いじゃないですよ。
昨年は子供がまだ小さかったから何もしませんでしたけどね。
今年は樹さんのご家族とハロウィンパーティーやろうって約束したんです。」
「ふうん?
もちろん、俺も仲間に入れてくれるんだよね?」
「忙しくなかったら、一緒にやりましょう!
仮装、何が良いですかね?
お菓子も用意しなきゃいけないですね。
楽しみだね~。」
我が子を抱き楽しそうに笑うひとみは、とても輝いて見えた。
二人が楽しそうで、俺も嬉しいよ。
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