休日

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中は革製品独特の匂いがした。色んな革製品やアクセサリーが綺麗にディスプレイされている。色々眺めていると一つの長財布に目が止まった。 黒のラウンドジップタイプの長財布。少しスリムなサイズでポケットにも入れやすそうだ。それに触れた時の革の質感と色の感じがとても気に入った。 値段を見ると…3万円弱…かなり高い。でも財布って良いものを持つと良いって言うし…… 手にとっては元に戻し、戻しては手にとってを繰り返し最後は手にとったままレジに向かっていた。 「有難うございましたーー!」 女性店員が店頭まで荷物を持ってくれる。財布一つなのに…店頭まで持って来られると恥ずかしい…。 素早く荷物を持ってさっき皆んなと別れた場所に戻る。集合時間が間近に迫っていた。 「おまたせ…林。新田と天野は?」 「景都。俺も今来たばっかりだから大丈夫。あぁ、来た来た」 「お待たせしました!!いっぱい買い込んじゃいました!」 「天野、買いすぎだろ…うーん、デザインは良いけどもっとカラバリがあっても良いなぁ…」 皆んなそれぞれに買い物を楽しんだらしい。俺も含めて皆んな買い物袋を手に持っていた。 「よし!揃った事だしゲーセン行こうぜ!最新VRゲーム機で対戦しようぜ!」 「負けた奴フードコートで飯奢りってどう?」 「ええっ!?俺あんまりゲーム得意じゃ無いんですよ…。代永先輩得意なんでしょ?」 「最近ゲームしてないから、自信ないなぁ…」 4人でそれぞれ会話を楽しみながら、俺たちはショッピングセンター内のゲーセンに向かっていた。
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