休日

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VRゲームも楽しめるゲーセンは俺たちみたいな年齢層が多いが、隣に隣接しているゲーセンはメダルゲームやクレーンゲームなどが充実しており、大人から子供までゲームを楽しんでいた。 VRゲームコーナーには色々なゲームがあって、ロボットのコックピットみたいなシートが用意されているゲーム、定番のホラー系のゲームなど様々なゲームが置いてあった。 「コレいいじゃん!これで最下位は飯奢りね!」 俺たちが選んだのは赤と緑の双子で有名なレーシングゲームのVR版だった。レーシングはあんまり得意じゃないが仕方ない。 4人それぞれゴーカートに乗り、VR用のヘッドセットを装着する。360度ゲームの世界に引き込まれる。 【3・2・1・GO!!!】 画面にGOサインが現れ、アクセルを踏み込む。久々に楽しむゲームの感覚に夢中になる。 この時間だけは嫌な事も憂鬱な事も忘れられた…。 終わった時は爽快感がいっぱいだった。もう1プレイぐらいしたかったが、人気で順番待ちの人がいる上に1プレイ1000円は奮発して財布を買ったばかりの俺には結構な出費だ。 結果は最後の最後で甲羅を投げつけられスリップしてしまい、新田の次の2位だった。 ゴーカートから降りて、俺たちはフードコートへ向かう事にした。 「最下位は天野だな…飯奢り決定!」 「えぇ…俺、さっき服買ったばっかりで金欠ですよぉー」 「あっはっはっ!!だから買いすぎだって言ったんだよ!」 「天野、なんかあったら俺も出すから。知ってると思うけどあの2人凄い食べるよ…」 「ですよね…代永先輩、なんかあったら助けて下さいね」 各々話しながらゲーセンを出ると、すぐにドンッという強い衝撃が足に当たり、直ぐに子供の大きな泣き声が聞こえた。
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