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チンパンジーと一緒
「、、、、、、、、、、、、」
「、、、、、、、、、、、、キキィ!!」
見つめ合うゾンビ妹ちゃんとチンパンジーは森の中で出会った。意思疎通しているかの様に見えたが。
「ウッキィィィィィィィィィ!!!!!」
目の前に生えていたバナナをゾンビ妹ちゃんがむしり取り、見せつけるように食べるとチンパンジーが襲い掛かって来た。
熱いバトル。大体休憩挟んで三十分くらいの熱いバトルとかが繰り広げられた。
激闘の末、結果はゾンビ妹ちゃんのキャメルクラッチがチンパンジーにきまり勝利を収めた。
「ウッキキィィィィ!!!」
勝利し、バナナを脇に抱えたまま戻ろうとしたゾンビ妹ちゃんは背中から来る気配を感じた。
どうやら仲間にして欲しそうに此方を見ていた。のであえてのスルーである。
クール&ドライをもっとうにしているゾンビ妹ちゃんは、捨て猿を家に連れて帰る度、子どもでは無いとそのまま城に戻った。
「アレ?おサルさんだ。ゾンビ妹ちゃん飼ってるの?可愛いわね、仲良くね」
サキュバスにそう言われて振り返ると、まだチンパンジーは着いて来ていた。
「何だ?何だかモンキー臭いぞ。あ!城に猿連れ込んでる!ゾンビ妹ちゃん何で連れて帰って来ちゃったの」
伯爵が現れそう言う。勿論、連れて帰るつもりなど無かったゾンビ妹ちゃんは心外と怒りを露わにグーで伯爵を殴った。
「ゲバラァ!!、、、、、、、アレ?何で俺、猿にあんぎゃぁぁぁぁぁ!!」
伯爵はチンパンジーに連れ去られた。どうやらゾンビ妹ちゃんの弟子になる事を諦め、彼氏を捕獲し森に帰った様だ。
伯爵が戻ったのはその一週間後だった。
帰って来た時には”僕のバナナがぁ、、、、”と意味不明な事を口走りながら部屋で、さらに一週間引き籠ったそうな。
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