逆襲のハクシャク

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逆襲のハクシャク

「ボキもうこんな生活には耐えられない!!!」  伯爵は様々なプレッシャーとか、使用人達へのイタズラが過ぎて嫌われて総スカンとか色々有って城出した。 ーーーーーーーー南極。 「うそぉ。ペンギン一匹居やしねぇ」  白の世界。ただただ吹雪が吹き視界が見えない中突き進みようやく晴れたかと思うと、生物の生きられない世界だった。 「これは、迷子で御座る。と言うか不死身でも流石に凍っちゃうと駄目な気がして来た」  晴れれば逆に陽射しが突き刺さりやがて全身の動きが硬くなって意識まで刈り取られそうな中で気が付いた。 「クソォ!やっぱり圏外だぁ!!」  そりゃそうだろうと自分に突っ込みを入れつつ、道なき道を突き進んだ。 「嘘だ。こんな時に幻覚が。こんな所にある筈がないシャ乱Gのアルバム、、、、」  一応拾って先を進む 「嘘だろ、こんな所にZMB48(ゾンビ)の写真集が、ひろっとこ」  さらに進み。 「マジかよ。こんな所にオカンお手製の五目いなり特大ジャンボが」  食べながらさらに進んだ。 「やえぇ此処は、天下十ピンラーメン。入ろう」  ラーメンを食べている時に等々気が付いた。ここ南極か?そう思った瞬間世界が暗転した。  これは見た事が有る感じだった。そうかコレは夢、悪夢の一環。 「ナイトメアだろう。こんなことして何がしたい!!」  目の前に現れたのは黒ずくめの怪しい風貌の男だった、伯爵はこの男が苦手である。 「実は頼まれましてね。悪夢を見せろとあの者達に」  見当はついていた。また何時ものイタズラだろう、そう思い何処か安心した伯爵の意識は覚醒する。 「起きたわよ!今よっ!ゾンビメイドちゃんズ!!」  起きた瞬間、頭からスライダーで流され何処からか急降下して一気に水の中に放り込まれた。 「やっぱ夏は流し伯爵よね。そうめん早く流して」  ただの嫌がらせじゃん。等と思いつつ水にぶつけた顔の痛みが心地の良い夏の思い出の一日であった。
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