第七話

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第七話

 迎えてしまった七日目。  最終日であり、決戦の日。  目を覚ました瞬間、翔太はしばらく天井を見つめていた。一週間前に時間を巻き戻すことはできないし、止めることもできない。このまま進んでいくだけ。  泣いても笑っても今日で最後。  それなら思いきり楽しんで、思い切って自分の気持ちを篠原にぶつけようと思った。  ――後悔しないように。 「芥さん、おはようございます」 「おはよう、翔太」  今日が最終日だからこそ、一番いい思い出に残るように篠原の恋人役を演じきろうと思った。恋人役を演じきる――なんて、自分で思っておきながらつらい気持ちを抱える。  この一週間、短かった期間だろうと、つらいことも悲しいこともあった。  でも、それだけではなかった。  その分、嬉しいことも照れくさいこともあった。  だからこそ、最終日である今日は、今までのことを吹き飛ばすかのように一番に楽しもうと考えた。  篠原と一緒にデートができる、最後の日なのだ。 「今日は、最後までよろしくお願いします」 「それは俺の台詞だよ。結局、最後まで付き合わせてしまう形になっちゃってさ」 「いいんです。それに、今はたくさん楽しみましょう」 「それもそうだね」  最後の舞台となる場所は遊園地。  地元から少し離れた場所にある遊園地は、電車を乗り継いで一時間ほど行く場所にあった。少しでも遠い地であれば、頻繁に同じ学校の生徒に会うこともないだろうと、昨日のカフェで話し合った。それに、この人ごみの中、偶然会うことのほうが難しいだろう。 「チケット、先に買っておいてよかったですね」  カフェで色々と計画したあと、遊園地のチケットを先に購入してきたのだ。当日、入り口で並んで購入するより、先に購入しておいたほうが並ぶ時間を減らすことができて、そのぶん遊ぶ時間が増える。  そのことを言い出したのは翔太だった。  翔太が遊園地に行くことは久々で、彼女がいるクラスメイトが、今は事前にチケットも購入できるということを言っていたのを思い出したのだ。 「翔太は絶叫系いける人?」 「遊園地は久々なのでどうでしょう……芥さん好きなら、僕も一緒に乗りますよ! 乗ってみないと苦手かどうかもわかりませんし」 「翔太って意外にチャレンジャーだよね」 「そ、そうですか?」 「あとで怖かったって言って、泣きついても知らないから」 「僕、そんなことしないですよ!」 「ははっ」  チケットに入場スタンプを押してもらい、園内へ入った。楽しそうなアトラクションが、視界いっぱいに広がっていた。楽しそうな声も耳に入ってくる。 「先にどこへ行きましょうか」 「ん、それなら――」  篠原は翔太の手を取り、園内を小走りで駆け回りはじめた。手を引っ張られるため、思わず身体が前のめりにぐらついてしまったが、翔太は篠原のあとを一生懸命についていった。  どこに行くんですか、と訊くも、先にやることがあると言われるだけ。アトラクションに乗らず、先にやることと言えばなんだろうかと思いながら、とりあえず篠原のやりたいようにやらせようと思っていると、なぜか観覧車の前にいた。 「……観覧車?」  観覧車といえば、楽しく遊んだあと、最後に乗るのが定番という認識が翔太の中にあった。  最初に観覧車とはどういうことだろうか。 「ここの観覧車、ひとつひとつがカップルシート仕様になってるんだ。中も凝ってるから人気も出て、先に時間指定のチケット確保しておかないと最後に乗ろうと思って来ても乗れないことが多いんだ」  ――って言っても、実際に俺も乗ったことないから詳しいことはわからないけどね。  苦笑しながら言う篠原に、翔太は心が温かくなった。  そこまでして、一緒に乗りたいと思ってくれたことが嬉しくて、思わず勘違いしそうになってしまう。  翔太自身、篠原の恋人だということに――。 (……勘違いしちゃ駄目なのに)  翔太の様子に気づいたのか、篠原は「観覧車、嫌だった?」と尋ねてきた。翔太は慌てて「違うんです! 観覧車、久々だから乗りたいです!」と勢いよく言えば、篠原は目を瞠っていた。 「っぷ……ははっ、翔太、慌てすぎ」 「ちょっと、そんなに笑わなくていいじゃないですか!」 「ごめんって。なんか慌てる翔太が可愛くて」 「可愛くないです! もうっ!」  頬を膨らませて不貞腐れる翔太を、篠原は優しい手つきで頭を撫でた。手は繋いだまま、繋がれていない手で頭を撫でてくる。  頭を撫でられるのは久しぶりのような気がして、改めて気持ちがいいなと感じた。無意識に、ふにゃり、と顔が緩んでしまう。 「っあ……俺、時間指定のチケットもらってくるから!」 「っ……は、はい!」  無意識とはいえ、思わず浸ってしまった。  そんな翔太をよそに、篠原も珍しい翔太の一面に胸をドキドキさせながら、観覧車の時間指定チケットをもらいに走った。 (……この一週間の中で、はじめて見た表情だったな)  まるで、本当の恋人のような気分だった。  高鳴っている胸を押さえながら、チケットを手にして翔太の場所まで戻った。 「チケットもらってきたよ。この時間内であれば、観覧車に優先的に乗れるんだって」 「ありがとうございます、芥さん」 「いいよ。さ、それまで思いきり楽しもう!」 「はい!」  園内のパンフレットを広げて、二人で睨めっこしながらどの場所から行くかと話し合いながら歩きだした。エリアによっては、アトラクションの種類も変わる。  そこもまた、楽しみのひとつだなと感じた。  絶叫系アトラクションは乗れば楽しみを感じ、翔太は苦手なものではないとわかれば、それ以降は次から次へと色んなアトラクションを楽しんだ。  思いきり楽しんでいる翔太の様子に篠原も安心したのか、一緒になってアトラクションを楽しみ、子供向けのアトラクションに目がいけば、冗談めいて「翔太の可愛い姿見たいから乗ってみせてよ」と言ってくる。そこは、顔を真っ赤にして、「乗りません!」と言う翔太に笑う篠原がいた。  翔太との何気ないやり取りが楽しくて、篠原を置いて先に行く翔太に「待ってよ」と笑顔で追いかけた。  ランチタイムを過ごし、お腹もいっぱいに膨れた頃、再びアトラクションを楽しみはじめた。  観覧車の時間指定は十五時から。そこから三十分の間であればいつでも乗ることはできる。それを過ぎてしまえば当然乗ることはできないし、再度時間指定のチケットを発行してもらうか、一般待機列の最後尾に並ぶしか他ない。そうすると、乗れる可能性が低かったりする。  それに気をつけながら、二人はまだ手をつけていないアトラクションを回った。時間指定のチケットがなくても、人気アトラクションには行列ができる。  しかし、待ち時間が何分表示だろうと、そんなのお構いなし。待ち時間があっても話は尽きず、あっという間に順番が回ってきた。  好きな人と一緒にいるのだ。苦であるわけがない。 「――そろそろ観覧車の時間だね」  時間を確認しながら、篠原はそう言った。  向かう先は大きな観覧車。カップルシートという部分においては、なんだかくすぐったく感じる。傍から見れば、男友達で遊びに来ていると思われているだろうが、これでも一応、期限つきではあるが恋人同士のデートを満喫しているのだ。 「チケット拝見しますねー!」  乗り場まで行けば、スタッフにチケットを確認された。  そのあと、ゆっくり乗ってくださいね、と言うスタッフの声と同時に、やってきたゴンドラに乗りこんだ。 「……すごい、ですね」 「ま、まあ……確かに、これはカップルに人気出そうだよね」  対面で座れるはずなのに、片方は装飾と園内のマスコットぬいぐるみが敷き詰めてあった。なので、座る部分はどうしても片方のみとなってしまう。  外側を背にしていても、頂点を越えれば必然的に内側になる。 「……」 「……」  お互い無言になってしまい、視線だけが彷徨ってしまう。  しかし、ずっとこのままというわけにはいかない。 「あ、あのっ」 「お、おうっ」  翔太から切り出したものの、結局なにを言おうか迷ってしまい、会話が途切れてしまった。 「――翔太は……」 「はい」 「今日、楽しかった?」  途切れた会話を繋ぎはじめたのは、篠原からだった。  名前を呼ばれ、ぱっと顔をあげれば篠原は微笑んでいた。 「た、楽しかったです!」 「そっか。なら安心した。きちんとデートらしいデートもできたから、楽しいって思ってもらえて嬉しい」 「あ……」  この遊園地を一歩でも出れば、楽しい夢は終わりを告げる。 「……このあと、芥さんは予定どおり告白するんですよね?」 「うん。そうだね」 「芥さんなら大丈夫ですよ。きっと、……きっと、うまくいきます」  確証もないのに、なに勝手なことを言っているのだろう。  けれども、篠原には好きな人とうまくいってほしいのだ。 「告白、頑張ってくださいね。僕、学校で待ってますから」 「……うん」  楽しいデートの時間だというのに、翔太自ら告白の話を振ってしまい、気まずい雰囲気を作ってしまった。そのせいで、顔を曇らせてしまった翔太を見て、篠原はそれを吹き飛ばすかのように楽しい話題へと変えていった。  楽しい時間も、あっという間に終わりを告げようとしている。――とはいえ、後程学校で会うことになっているので、まだ二人でいられる時間は、正確には終わっていない。 「翔太。俺、気持ちを整理したいから一本遅らせていくね」 「はい。深呼吸ですよ、芥さん」  お互い笑顔で送り出す。  先に翔太が電車に乗り、篠原が見送る。頑張ってくださいね、なんて言えず、翔太はただただ篠原に笑顔を向けるだけだった。ホームにひとり取り残された篠原は、今なにを思っているのだろう。  そんなことを思いながら、翔太は篠原の言われた通りに、学校へと先に向かった。どのあたりで待っていますと、連絡ひとつで済ませることもできたが、翔太は学校の校門で待つことにした。  それに、連絡をしてしまえば、せっかく「気持ちを整理したい」と言った篠原の邪魔をしてしまう。  だから、あえて連絡をせずに、そっとしておいた。 (……芥さん)  校門の壁に寄りかかり、心の中で篠原の名前を呼ぶ。  もしかしたら、もう名前で呼ぶこともないかもしれないと思った途端、ふと切なくなる。 「芥さんとつきあう人は、いい子なんだろうなあ……」  零れた言葉は、己の胸を締めつける。  気持ちが沈みそうになり、駄目だ、駄目だ、とマイナス思考を飛ばしながら、翔太も篠原に告白するための気持ちを整理した。  正直なところ、篠原に声をかけることもなく、この恋は終わってしまうのだろうと思っていた矢先のことだった。  突然、篠原からの申し出に「なんで僕が?」と何度も思った。一週間だけ恋人になってほしいと、とんでもないお願いをしてきたものだ。  それでも、翔太にとってはまたとないチャンス。  また、篠原に想い人がいると知ったときには「ああ、僕では無理なんだな」と、落胆したこともあった。それなのに、篠原は手を繋いできたり、頭を撫でてくれたり、デートまで――本当の恋人みたいに接してくれたことが、とても嬉しかった。  これでは、益々好きになるばかり。  そのせいで、実際に胸が苦しくなり、ぎくしゃくしたこともあった。  一週間という短い中、濃密な時間を過ごしてきたのだなと思うと、寂しくて泣きそうになる。 「……このまま、ずっと続けばよかったのに」  本心が声になり、口から零れた。 「――なにが?」  校門には、翔太以外は誰もいないはずなのに、聞き慣れた声が耳に入ってきた。 「芥さん!?」 「よっ!」 「よっ、じゃないですよ……って、あれ? 告白したにしても、学校に来るの早くないですか?」  不思議に思い声をかければ、篠原は「んー……」と曖昧な返事をして翔太の隣に腰を下ろした。立った状態で壁に寄りかかっている翔太は、見下ろせば視界に入る篠原の後頭部をジッと見つめる。視線が突き刺さるんだけど、と笑う篠原に、翔太はひと呼吸置き、腰を下ろすことなく言葉を紡ぎ出した。 「……ねえ、芥さん」  結果はわかっている。  だから、報告を聞く前に、翔太は自分の想いをぶつけようとした。 「僕の好きな人、芥さんと同級生なんですって言いましたよね」 「うん。言ってたね」 「好きな人、僕のひと目惚れなんです」  篠原は、相槌も打たずに、ただジッと静かに聞くだけ。 「その先輩、入学式での案内のときに、挙動不審になっている僕に優しく声をかけてくれたんです。そのとき、綺麗な顔立ちをしている上に笑顔も素敵で。……一瞬にして見惚れてしまいました。単純ですよね」 「そうなんだ……」 「その人は先輩だし、新入生である僕は接点もなにもなかったので、当然仲良くなることもありませんでした。声をかけることすらもできなくて……」  ひと目惚れしてからは、姿を見かける度に追いかけた。  友達に向けている笑顔が、いつか自分に向いてくれたらいいのに――と何度思ったことか。 「でも、ある日突然、好きな人から入学式ぶりに声をかけられてお願いされたんです」 「……なんて?」  遊園地を離れたのは夕方。  まだ太陽が沈みかけている途中で、空は綺麗なグラデーションを作っていた。  そんな空を見上げながらひと呼吸置く。  胸がどきどきと早鐘している。  次で言葉を紡げば、これで篠原に翔太の好きな人がわかってしまう。心の奥底で、もうひとりの翔太が「落ちついて。一生懸命、自分の想いを全力で伝えて」と応援してくれている。  翔太は静かに目を閉じ、ゆっくりと口を開いて言葉を紡いだ。 「――……一週間だけ俺の恋人になってくれないか、って言われたんです」  目を閉じているのに、篠原が身動きを取ったのを感じた。  感じた通り、篠原は翔太の思わぬ言葉に目を見開き、翔太の顔を見るために下から見上げたのだ。  それでも翔太は、静かに言葉を紡ぎ続けた。 「好きな人のためならと、僕は引き受けました。……でも、やっぱりつらかったです」 「……翔太」  ここで、はじめて篠原が翔太の名前を口にした。 「好きなだから――好きな人だからこそ、一週間だけ偽りの恋人役を演じるのは悲しかった」  閉じていた目をゆっくりと開けて、見上げている篠原を見下ろした。 「僕、入学式の頃から今までずっと、芥さんが好きなんです」  ――誰にも負けないくらい、芥さんが好き。  今、想いをぶつけておかないと後悔してしまう。それならと、翔太は玉砕覚悟で想いを告げた。 「……それは、本気で?」 「っ、当たり前じゃないですか! でなければ、今ここで告白なんてしないですっ! 僕は、入学式のときに芥さんを見て、ひと目惚れしたんですよ!」  ギュッと強く握り拳を作り、想いを強く伝える。  すると、腰を下ろしていた篠原が立ち上がり、翔太の正面に移動して向き合う形を取った。 「翔太」 「はい」 「俺の好きな人さ……」 「……」  人が勇気を振り絞って告白をしているというのに、突然の報告に耳を疑った。  聞きたくない。耳を塞ぎたい。 「自分のことを平凡だ、普通だ、と言うんだよね。俺としては、可愛がりたい存在なんだけどさ」 「……っ」 「……一年前。俺が、まだ二年生になった頃、気になる子が入学してきたんだ。入学式当日にうろうろと彷徨って、不安そうな表情して。しばらく見守ってから、俺はその子に声をかけたんだ」  好きな人を思い浮かべているのか、優しい表情で話してくれる篠原。翔太は、なにも言わず、静かに耳を傾けていた。 「俺が声をかけただけで慌ててさ。可愛いなとも思ったけど、思わず笑いそうになったよね」  なんだか自分と似たような境遇だな、いいなその子は――と羨んだ。 「その子、俺が案内してあげたんだけど、最初は不安そうな顔をしていたのに最後には笑顔で〝ありがとうございました〟って言って走っていったんだ。……あの頃のことは忘れられない」  ――嘘だ。  あまりにも翔太の身に起こったことと展開が似すぎて、「まさか」と思わず期待しそうになる。期待すればするほど、己の心を傷つけるとわかっているのに――。 「俺さ、頑張って名前調べたんだ」 「……っ」 「俺の好きな人、……柳原翔太って言うんだ」 「……!」  聞き間違いでなければ、今、篠原は翔太の名前を紡いだ。  目を見開き、篠原の目を見つめる。 「……芥さん。嘘、つかなくていいんですよ?」  胸をどきどきさせながら、冷静な声色で話す。  声は震えていないだろうか。 「嘘じゃない。俺の告白、嘘にしないで」 「芥さん……」 「どうやって翔太に近づければいいのかわからなくて、きっかけとはいえどあんなこと言って……よくよく考えれば、普通に告白すればよかっただけなのにな」  ――馬鹿だろ?  苦笑しながら言う篠原に、翔太の胸はぎゅっと締め付けられた。  ソッと伸ばされた篠原の手が、翔太の頬に触れる。 「翔太。君が好きだ」  真剣な表情、真っ直ぐに目を見つめられて、はっきりと「好きだ」と告白される。  他の誰でもない、篠原は翔太が好きなのだ。  鼻の奥がツンと切なくなり、一気に熱いものが込み上げてくる。お陰で、涙が決壊するのは早かった。胸は常にどきどきと煩いくらいに鳴り響き、嗚咽と共に翔太は「ぼくも、すき、ですっ」とつっかえながらも、自分の気持ちを伝えた。  決壊した涙を優しく拭いながら、優しい目で見つめてくる篠原。 「遠回り、というより……俺が最初からあんなこと言わなければ、もっと早く本当の恋人になってたかもしれないよなあ」 「ふっ……うっ……」 「ああっ、翔太」  嬉しくて、次から次へと涙が溢れだす。  泣き止まない翔太を見て愛おしさが募る。 「……まさか、翔太が俺のことを好きだってことは、思ってもみなかった」 「っ、かい、さんの、ばかあ……!」 「ああ、もうっ!」  片手で頭を掻くと、篠原は翔太を抱き寄せた。  学校の前だからとか今は関係ない。ソッと抱き寄せて、腕の中で泣きじゃくる翔太を、篠原は抱きしめる腕の力を強めた。  抱きしめたまま、篠原は言葉を告げる。 「なあ、翔太」 「っ、はい」 「あのさ、一週間と言わず、これからもつきあってほしいんだけど……その、ダメかな?」 「だめ、じゃないに、きまってます……! なに、ばかなこと、言ってるんですかッ……! ううっ……」 「はは、そうだよな」  翔太は更に涙を流しながら、「僕を本当の恋人にしてください」と篠原に告白した。  痛かった心は、青空みたいに晴れた。
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