1、教えて、お星様

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1、教えて、お星様

 アメリカの田舎町。  12月25日、クリスマス。  2階のお部屋から、小さな女の子は、お星様に語りかけます。 「ねぇ、お星様? アイン、不思議だわ」  5歳のアインちゃんは、ホットケーキのようにふくらんだ、ほっぺを両手ささえて、ひじを窓のへりに乗せるながら、夜空を見つめてため息をつきます。  アインちゃんは、金の糸を束ねたように綺麗な金髪で、ドレスのような白いパジャマはお姫様のように優雅に見えます。  目はサファイアのように青く輝いている、愛らしい幼女です。 「ねぇ、お星様? アインの不思議に答えてほしいの? サンタ・クロースさんは本当にいるの?」  悩んでいるうちに、眠くなってしまったアインちゃんは、眠い目をこすりながら、ベッドに歩いて行きます。  するとーーーー。 「やぁ~お嬢ちゃん! メリークリスマス! サンタ・クロースだよ!」  振り向くと、赤いお洋服に、雪のように真っ白なおひげ、サンタのオジサンはニコニコしながら2階の窓から現れます。    本物のサンタさんにアインちゃんは飛び上がって、大喜び。 「わぁー! サンタさんだぁー」  サンタさんはアインちゃんに聞きます。     
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