0人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
1、教えて、お星様
アメリカの田舎町。
12月25日、クリスマス。
2階のお部屋から、小さな女の子は、お星様に語りかけます。
「ねぇ、お星様? アイン、不思議だわ」
5歳のアインちゃんは、ホットケーキのようにふくらんだ、ほっぺを両手ささえて、ひじを窓のへりに乗せるながら、夜空を見つめてため息をつきます。
アインちゃんは、金の糸を束ねたように綺麗な金髪で、ドレスのような白いパジャマはお姫様のように優雅に見えます。
目はサファイアのように青く輝いている、愛らしい幼女です。
「ねぇ、お星様? アインの不思議に答えてほしいの? サンタ・クロースさんは本当にいるの?」
悩んでいるうちに、眠くなってしまったアインちゃんは、眠い目をこすりながら、ベッドに歩いて行きます。
するとーーーー。
「やぁ~お嬢ちゃん! メリークリスマス! サンタ・クロースだよ!」
振り向くと、赤いお洋服に、雪のように真っ白なおひげ、サンタのオジサンはニコニコしながら2階の窓から現れます。
本物のサンタさんにアインちゃんは飛び上がって、大喜び。
「わぁー! サンタさんだぁー」
サンタさんはアインちゃんに聞きます。
最初のコメントを投稿しよう!