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大慌てするコウノトリさんを見て、アインちゃんはガッカリします。
「そうか~。コウノトリさんにも解らないのか~……そうよね。偏差値2だものね? 虫ケラさんぐらいの知能だもの。解るわけないわ」
「ご……5歳児のディスり方じゃないよね? 君は本当に5歳の女の子なのかい?」
アインちゃんはパァっと明るい顔を見せて答えます。
「私! IQが200もあるの! 私のパパやママ。お友達のパパとママも、私のこと天才だって言ってたわ!」
コウノトリさんは戸惑い、返します。
「そうなんだ……それはすごいね……じゃぁ、もう僕には用はないよね? 僕は帰るよ……」
コウノトリさんが白々しく、窓に足を運び、アインちゃんのお部屋を逃げるように立ち去ろうとすると「待って!」と、アインちゃんが背後から、コウノトリさんの首を羽交い締めにします。
逃げようとしたコウノトリさんは、パニックで大慌て。
羽毛を撒き散らします。
そんなコウノトリさんに、お構いなしのアインちゃんは、少し寂しいそうに言います。
「アイン。お友達が少ないの……だから、お話するお友達が欲しいの。ねぇ、コウノトリさん? アインとお話しましょ?」
コウノトリさんは必死でもがきます。
「は、離せ!? く、首が絞まる!?」
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