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「何だぁ~そんなことかぁ~。どんな質問が来るかドキドキしたよ」
モフモフの胸をなで下ろした、コウノトリさんは、和やかに答えます。
「赤ちゃんは僕が運んで来るんだよ!」
それを聞いたアインちゃんは、目を丸くして興味深々に耳を傾けます。
5歳児の瞳はサファイアのように輝きました。
コウノトリさんは得意げにお話を続けます。
「赤ちゃんは、君達のパパとママが、お互いを好きで好きで、と~ても大好きになった時に、僕が赤ちゃんを運んでくれるんだよ」
コウノトリさんの説明に、アインちゃんは顔を、お餅のように膨らませて怒ります。
「違うわ、コウノトリさん! 私、もう5歳よ? 大人の男の人と女の人との交配で出来る、有性生殖の話をしているわけじゃないわ!」
コウノトリさんは5歳の女の子が突然、怒り出したことに驚き、思わず謝ります。
「そ、それはごめんよ……最近の子供は進んでいるなぁ……」
コウノトリさんは動揺を隠しきれません。
ご立腹のアインちゃんは、お話の続きをします。
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