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何故なら兄は優秀で、努力家で、何より弟(ぼく)を気遣う優しい心を持っていたからです。
そんな兄と比較して、僕が劣るのは当たり前です。誰から何を言われようと、仕方のないことでした。

認めてもらいたいなら、努力すればいいんだよ。

そう思うことで、僕は自身の心を支えました。

ただし出来の悪い僕は、兄より何倍も、何十倍も頑張らなければいけなかったのですけれど。