第1話

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【森の中】 使用人「…シロネ様、そろそろ城へ帰りましょう」 シロネ「…イ・ヤ・だ!!」 王女・シロネは頬っぺたを、ぷぅ~!!と膨らませた。 使用人「はぁ~……(深い溜め息)」 双子の妹姫・クロネが、シロネのプリンを勝手に食べたからと喧嘩して、城を飛び出したシロネ。 いつまでも帰って来ないシロネを心配して“じぃじ”と呼ばれてる使用人・オルタナが迎えに来た。 オルタナ「プリンならまた沢山作って差し上げますから…どうかご機嫌をお直し下さい」 シロネ「むぅ~……」 オルタナ「(王女とは言え…まだまだ子供ですなぁ…)」 シロネ「……じぃじ!!」 オルタナ「……は…はいっ!?(ギクッ)」 2人は、血塗れでぐったり倒れている少女を発見した。 オルタナ「………!!」 シロネ「…じぃじ、この子を助けなきゃ!!」 オルタナ「…シロネ様!?」 シロネは“魔法”が使える。 しかし…幼いシロネはまだ力を上手く使いこなせておらず、体力も激減する。 オルタナ「無理です――!!シロネ様のお身体が……!!」 シロネ「でも――早く助けないと間に合わないから!!」 オルタナの制止も聞かず、シロネは目を閉じ…両手を少女へかざした。 ―――パァァァァッ…!!!! 少女の身体とシロネは、聖なる光に包まれた。 シロネ「お願い…どうかこの子を助けて――!!」
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