4人が本棚に入れています
本棚に追加
【森の中】
使用人「…シロネ様、そろそろ城へ帰りましょう」
シロネ「…イ・ヤ・だ!!」
王女・シロネは頬っぺたを、ぷぅ~!!と膨らませた。
使用人「はぁ~……(深い溜め息)」
双子の妹姫・クロネが、シロネのプリンを勝手に食べたからと喧嘩して、城を飛び出したシロネ。
いつまでも帰って来ないシロネを心配して“じぃじ”と呼ばれてる使用人・オルタナが迎えに来た。
オルタナ「プリンならまた沢山作って差し上げますから…どうかご機嫌をお直し下さい」
シロネ「むぅ~……」
オルタナ「(王女とは言え…まだまだ子供ですなぁ…)」
シロネ「……じぃじ!!」
オルタナ「……は…はいっ!?(ギクッ)」
2人は、血塗れでぐったり倒れている少女を発見した。
オルタナ「………!!」
シロネ「…じぃじ、この子を助けなきゃ!!」
オルタナ「…シロネ様!?」
シロネは“魔法”が使える。
しかし…幼いシロネはまだ力を上手く使いこなせておらず、体力も激減する。
オルタナ「無理です――!!シロネ様のお身体が……!!」
シロネ「でも――早く助けないと間に合わないから!!」
オルタナの制止も聞かず、シロネは目を閉じ…両手を少女へかざした。
―――パァァァァッ…!!!!
少女の身体とシロネは、聖なる光に包まれた。
シロネ「お願い…どうかこの子を助けて――!!」
最初のコメントを投稿しよう!