一話 チェル・チェリーボーイ

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    を払う。 ○同・スラム街・チェルの家    木と藁で出来た殆どホームレスの家。    チェル、小さな短剣を手にする。 ○同・南の城門    兵隊A、立ちはだかる。 兵隊A「駄目駄目! クレイモはしばらくの  間狩猟禁止だ! 町中に貼ってあったろ!」    小さなナイフを持ったチェル、しょぼ    んとして、立ち去る。    立ち止まり、ペンダントの中を見る。 ○日が落ちる ○ヤワラカ王国・南の城門・中(夜)    布の被った荷台を曳く馬。馬に乗って    いる商人A、兵隊Aの許可を得て城門    を通る。 ○同・同・外(夜)     荷台を曳く商人Aの馬。     門は少し遠くに見える。     荷台から出てくるチェル、商人Aに、 チェル「おじさん、ありがとう」 商人A「おう。チェル、男になってこいよ」 チェル「うん、ありがとう!」     と荷台から降り、駆けだす。 ○ヤワラカ草原・クレイモ保護地区(夜)     
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