一話 チェル・チェリーボーイ

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    柵が張り巡らされており、辺りを兵士     達が巡回している。     草に紛れるチェル、ほふく前進で柵の     隙間を通り抜ける。     その時、シャボン玉の様な膜がチェル     の体にまとわりつく。     気づかないチェル、立ち上がり、忍び     足で進む。     少し先に一匹のクレイモを見つける。     30cm程の粘土質の体は、動かなけ     れば茶色い岩と間違えそうだ。それが     モゾモゾと微妙に伸縮しながら動いて     いる。     ナイフを抜くチェル、唾を飲み、クレ     イモに近づく。     その時、チェルの体が光り始める。 チェル「な、なんだ……?」 兵士の声「侵入者ー!」    チェル、ハッと見ると兵士達がこちら    に走って来る。     チェル、逃げるか否か。     ペンダントを見て、 チェル「い、一匹でいいんだ!」    とクレイモの方へ向かって駆け出す。     
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