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柵が張り巡らされており、辺りを兵士
達が巡回している。
草に紛れるチェル、ほふく前進で柵の
隙間を通り抜ける。
その時、シャボン玉の様な膜がチェル
の体にまとわりつく。
気づかないチェル、立ち上がり、忍び
足で進む。
少し先に一匹のクレイモを見つける。
30cm程の粘土質の体は、動かなけ
れば茶色い岩と間違えそうだ。それが
モゾモゾと微妙に伸縮しながら動いて
いる。
ナイフを抜くチェル、唾を飲み、クレ
イモに近づく。
その時、チェルの体が光り始める。
チェル「な、なんだ……?」
兵士の声「侵入者ー!」
チェル、ハッと見ると兵士達がこちら
に走って来る。
チェル、逃げるか否か。
ペンダントを見て、
チェル「い、一匹でいいんだ!」
とクレイモの方へ向かって駆け出す。
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