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「ハナコの姿を見た」
「ハナコが電信柱の影から睨んでいる」
「ハナコに追いかけられた」
亡くなったはずのハナコの姿が目撃されるようになった。
日に日に増える目撃者。
そして、噂はどんどん広まり、まるで都市伝説のようになっていく。
「まるで獣のようなスピードで四つ足で迫って来る」
「追いつかれると殺される」
「逃げても逃げても、あの大きな鼻で臭いを嗅ぎつけ最後には鼻を食い千切られる」
何が本当で、何が嘘なのか、最早わからないが、噂はどんどん大きくなるばかり。
そんなある時。
ハナコのクラスメイトだった子が、強風で倒れた看板の下敷きとなり死亡した。
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