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その子は面が潰れ、見られるような状態ではなかったのだけれど――実は、そのクラスメイトというのが、最初にハナコの鼻を貶した男の子だった。
更に、一週間後。
今度はハナコに嫉妬し、悪戯電話をした女子の一人がトラックに跳ねられ重体となった。
彼女もまた、二度と元の顔には戻れないほどの怪我を顔面に負ったのだけれど……
続けざまに起こった事故は、傍からみれば単なる事故。
だが、ハナコのクラスメイト達は「ハナコの呪いだ」と騒ぎ、皆でハナコの墓にお参りにいき、必死で成仏するよう祈ったと聞かされていますが……
そこまで息をつぐ暇もなく話し終えた長屋は最後にこう締めた。
「ハナコを最初に弄り、暴言を吐いた男の子というのが、私の弟だったの」
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