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「ひっ」
「しかもね。彼女の鼻……鼻だけがどこを探しても見つからないらしいんだ」
「はあ？ そんな細かく報道されていたか？」
「それがさぁ、犯人がまだ捕まっていないから、通り魔っていうだけで、事件の詳細は警察が緘口令を敷いて、表沙汰にしていないんだって」
「模倣犯を恐れてってことか？」
「それもあるだろうけど、下手に世間を刺激したくないんじゃない？」
「ってか、なんでそんなに詳しく知ってるのよ？」
「ほら、私。弥生町に住んでるじゃん？ 現場がめっちゃ近くってさぁ……近所のおばさんが第一発見者だったんだよねぇ」
「マジで？ 超やべぇじゃんっ」
「更に驚くことにさ……被害者の女の子。うちの制服着ていたらしいよ？」
「うっわぁ。やっば！ 今、めっちゃサブイボたった！」
「でっしょ？ 激ヤバじゃない？」
「ヤバイってもんじゃないっしょ！」
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