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新緑が楽しそうに風に揺れる温かい日だった。定期的に行われる彩ちゃんと有羽の「言葉の補習講義」が終わり、手が空いていた私はここぞとばかりに有羽の書いた小説を読んでそう感想をもらした。
有羽は彩ちゃんとの改善会議という名の反省会を終えたのか、私に視線を向けた後、唇に指を押し当てて考える仕草をとった。
「うーん……なんていうか、その話、付き合うにしても付き合わないにしても、続きが書けなくなっちゃったんだよね」
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