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「ほら、ヒロインの子、有羽に似てるじゃない?なんかさ、シュウが有羽に手を出そうとするのもこんな感じなのかな?って」
「ヒロインは私の考えの一部を代弁してるようなものだからね……って言っても、あんまり似てないよ?それに、この主人公はヒロインのこと好きになるけど、シュウの私に対する態度は好きだからじゃないし」
その突然の告白に、一瞬目眩がした。有羽の顔を訝しげに見つめて、それを否定する。
「は?え、いやいやいや。好きだからでしょ?」
「いやいやいや。好きなら手なんか出してこないよ。っていうか、それだと困るの里紗でしょ」
「そりゃそうだけど……え?どゆこと?好きじゃないのに手出すって」
「んー、だからそれはさ、男の人と女の人とでは根本的に性質が違うんだよ。感情的なこととか諸々抜きにして、男の人なら誰とでもエロいことできるか?って言ったら『できる』だもん」
「好きじゃなくてもできるの!?」
「単純にできるかできないかで言ったらだよ?──って、この話続ける?」
有羽は笑いながら彩ちゃんをちらりと見た。あ……そうか、彩ちゃんはこの手の話が苦手だった。
「私は聞いてる分には平気よ。自分のことを話せって言われたら遠慮するけど」
「じゃあ」と彩ちゃんに甘えることにして、私は話を続ける。
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