遺書

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 最後になりましたが、この遺書は決して決してマスコミその他、世間の人々に公表なさらぬように。  もしかしたら私に感情移入したりして、同じような人間が世の中に出てくるかもしれん。  ですが私はなんと言っても犯罪者です。制服の少女に欲情した挙句、逆上して殺した犯罪者です。私は平凡人でありたかったが、私は結局平凡な人間でなかった。おかしい人だ。  もしも、私に少しでも同情する人間がいたら注意してください。  私の気持ちも少しはわかるよという人がいたら、その人は異常者です。  犯罪者と同じ考えをした人間なのです。どうか注意してください。  それでは皆さん、さようなら。
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