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October.30【ユーラシア連邦の台頭】
大西洋連邦が発言権を喪失しつつあると同時に、地球連合の所属国家であったユーラシア連邦が加速度的に勢力を拡大する。 連合国が一堂に会した会議で企業連合体の全体的見直しと、比較優位に基づいた生産行程の再分配を提案して連合国内の技術者の保護を指針に置く。 従来の主力機であったウィンダムの生産行程を縮小させて、ハイペリオンGを地球連合国家の主力機とする案も提案されたが否決されている。
November.8【オーブ連合首長国の移民受け入れ】
前大戦に於けるユニウスセブンの落下が及ぼした地殻変動等の影響は極めて大きく、都市部から逸脱した地区に住居を構える者は生活難に陥っている状況が問題された。 当該国の代表であるカガリ・ユラ・アスハ氏が移民の無期限受け入れを発表したことで世界的に称賛の声があがる。 地球連合は移民の就職先を融通することを確約して、Z.A.F.Tは食物等の生活物資を援助すると宣言した(人種差別が根底に強く残っている地域からは心ない批難もされている)。
November.11【オーブ近海での戦闘行為】
移民の受け入れが順調に進行する中、死の商人の残党と推測される戦力がオーブ領のカグヤ島に対して攻撃を予定している旨の情報が伝わる。 非常時の迎撃行動として、首長より直々に第4護衛隊群へと出撃の命令が下る。 既に型落ちのMSが複数機では痛手を与えるに到らず、数時間で鎮圧されている。
November.12【大西洋連邦の民事団体の脅迫声明】
現政権に異議を唱える民事団体が、大西洋連邦の発言権の回復を目的に脅迫声明を発する。 体制の急激な変化に納得のいかない者による暴走に相違ないが、代表者の身柄の拘束で強制的に解決した。
November.16【ミシガン州デトロイト市の工廠爆破】
先日の強引な対応を聞き及んだミシガン州の労働者の間で不穏な空気が蔓延しつつあった最中、真夜中に工廠が爆破されるという事故が起きる。 市民は関与に否定の意思を示しており、労働者も「職場を喪失する手段に出る意味がない」と発言しているため、真相は不明である。 本工廠で保管されていた試作機の行方が疑問視されたものの、爆発によって損失したと推定されており、詮索はされていない。
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