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隣の広場は賑やかだが、僕一人が残された神社は、笹と短冊が揺れる音が聞こえるくらいに静かだった。
僕は一人石段から立ち上がり、真っ白な短冊を手に取って眺めた。
『願うことが見つかりますように』
この短い願い事に、彼女の思いがたくさん詰まっている。そしてそれは、きっと他のどんな願い事でも同じことだ。
空を見上げると、そこには満天の星空があった。
僕は彼女の願いが叶うように、人々が穏やかな明日を迎えられるようにと、そっと夜空に願った。
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