第3章

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自分の部屋で、持って帰ったカップケーキをラッピングした。 小さい透明な袋に入れて、口のところをぎゅっととめる。 ……1つだけあげるというのも物足りない感じだよね。 せめてもう1つくらい渡さないと……。 『K』の描かれたカップケーキの他に、あともう1つはどれにしよう…。 なるべく形が綺麗で、チョコペンで描いたアルファベットの文字も、上手く描けてるのは……、 「これだっ。」 手に取ったのは、『Y』が描かれたカップケーキ。 同じ様にラッピングして、机の上に並べて置いた。 『K』『Y』 「……」 KYになっちゃった……。 ダメダメ。 これじゃ「空気 読めない」に、なっちゃう。 選び直して、形も文字も比較的上手く出来ている『R』を選んでラッピングし、『K』と一緒に小さめの紙袋に入れた。
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