第6章

4/20
前へ
/20ページ
次へ
今回の事を日記に書いて更新したら、おととい恋助さんからコメントが届いていた。 『ヒナさんが、傷つくのを恐れる気持ちも分かります。でも彼と話もしないで避けていては、いけないと思います。 ヒナさんが彼と会う度に、彼のことをどんどん好きになっていくのと同じ様に、 彼も2人の時間を過ごしているうちに、あなたのことを好きになってくれるかもしれない。 今、彼を遠ざけてしまったら、せっかくの好きになってもらえるチャンスを、自分で壊す事になってしまいますよ。 まずは、彼が話そうとした内容をきちんと聞くべきだと思います。 勇気を出して、頑張って。』 ************ あれから約1週間経ったけど、朝、駅で加瀬くんに会うことはなかった。 もしかしてメールがあるかも…。なんて心のどこかで期待していたけど、それも無くて……。 ついこの前まで、加瀬くんと2人でこの道を歩いていたのは現実だったのかな、なんて思えてくる。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加