第一章出会い

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「ねえ、急に明日訪ねて来たらどうしよう。」 私は、楽しい話しかけをしていた。 “まる”は、眠そうな表情になっていた。 「おやすみ。」 私も、久しぶりにウキウキした気分でベットに入った。 何か、素敵な夢が見られる気がする。 ※※※※ 久しぶりに、朝までぐっすり眠ってしまった。 いつもは夜中に一回は、必ず起きるのに。 「まる、おはよう。」 まだ眠っているのか。 寝かしておこうか。 何か違う、私の中でそんな気がした。 触ってみる。 少しも、動かない。 いつもなら、髭を触ると反応した。 びくりともしない。 手足を動かす、真っ直ぐなままだ。 固まっている。 顔は、眠っているようなのに。 “まる”は、死んでいた。 ※※※※ 早く着替えなくては。 次に行くのには、着替える必要がある。 着替えに手間取っていると、三ヶ月単位で次に行くのが遅れる。 前の時は、苦労した。 前と後ろ、それだけじゃなく、やっと着替えたと思ったら、別の子のものを着てしまって。 何度のやり直しだったことか。 すごく汗かいた。 そして、それが何十年分、次に行くのが、遅くなってしまったことか。 神様、反省してます。 今度は間違えないように。 頑張らなくては。 本当は、名札とかついていれば良いのにと思う。 着替える毛皮に。 私の個人的な意見ですけれどね。
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