第一章出会い

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ということで子猫は、元のケージの中へ戻されようとしていた。 ※※※※ その時、子猫は私に気が付いた。 私は子猫に見つめられて、心を奪われていた。 「あの、すみませんが私に抱かせてください。」 子猫は、私の言葉に満足そうな視線を送ってきた。 その時、私はまだ気づいていなかった。 その瞳の耀きの意味を。 ※※※※ かくして今、私のアパートの部屋にはあの時の子猫がいる。 大家さんには内緒である。 ペットオッケーの部屋ではない。 だけどありがたいことに、この子は「ミー」とか、「ニャー」とか声を出さない。 あのペットショップでは、かわいらしい声を聞かせていたはずなのに。 でも、愛くるしい仕草は一緒だ。 とにかく、可愛らしいことに変わりはないのだが、何故か違和感。 私は、初めての事なのでこんなものなのかと考えていた。 それが最初の間違いだった、のかもしれない。 私は、ドラマなのか?というような生活をしてしまうことになる。 ※※※※ 朝、目が覚めた。 隣にはあの子猫がいる、可愛らしい目で、私を見つめている。 キャー・・・・何か幸せな時間。 彼氏もいない私、恋もない私、でもこの子はいる。 のめりこみそうだ。 この子猫に。 この部屋しか知らないのはかわいそうじゃないか、急に思う。 公園にでも連れて行こう。     
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