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「おばあちゃん、見て見て、可愛い子猫。」
小学一年になったばかりの女の子は、僕をおばあさんに見せた。
その子は、友達と公園で遊んだ帰り道で、僕を拾ってくれた。
「パパとママは、なんていうかしら、飼ってはダメっていうかもしれない。」
「本当に可愛がって世話をするのなら、一緒に頼んであげましょうか?」
そんな、会話を傍で聞いた。
僕は、その夜ここの家で飼ってもらうことになった。
ずいぶん前に家を出た息子は、子供が生まれてパパになった。
あの時のお母さんは、おばあさんになっていた。
そして、また僕はここに来た。
また、名前を付けてもらえる。
でも、前は「ママですよ。」と僕に言っていたその人は、おばあさんになっていたのだ。
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