第一章出会い

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そこで遊ばせてあげよう、早速着替えて子猫をバッグに入れる。 誰かに見つかったら大変だ。 「静かにしているのよ、声を出さないでね。」 バックの中の子猫は、つぶらな瞳で私を見つめて、わかっているというような顔をした。 したように見えたのだ。 公園までは、誰にも会わずに着くことができた。 早速バックを開けて子猫を出してやる。 初めは怖そうにしていたが、慣れると元気に走り回る。 どこかへ行ってしまうのではないかと心配していると、不意にすぐそばにいたりする。 アパートの部屋では、この子はあまり声を出さないのに、ここではかわいい声を出して私に甘える。 そして、疲れたのか眠ってしまった。 公園に、連れてきたのは正解だと思った。 目が覚めたので、またバックに入れて部屋へ戻る。 部屋に帰ると、また子猫は、おとなしくしている。 心配しながらも、私はいつも通りに仕事にいき、帰ってからの、この子との生活を楽しむ。 そして、今日は週末。 仕事は休みだ。 また公園に行こう。 バックに入れて部屋を出る。 今日も無事に、公園に着いた。 子猫は、また楽しそうに走り回っている。 やっぱり連れてきて正解。 見ている私も幸せな気分だった。 「可愛いですね。」 その時、声を掛けてきたのは、若い男性だった。     
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