第1章 ミーツ!

6/73
前へ
/203ページ
次へ
 あと二人、傲慢女王様の椎葉副会長、補佐の北野がいれば、生徒会役員が全員そろう。今日は二人は、風紀委員と簡易会議だと言っていた。  ――今ではすっかり、こうして生徒会室で男に囲まれて仕事をするのが、俺の日常になってしまった。  かわいい女の子もいないし、生真面目な仕事ばかりで性に合わないとは思うけれど、案外このまったりとした感じも、きらいじゃない。  やっと慣れてきた日常が、崩れ去っていくのは、そう遅くはなかった。
/203ページ

最初のコメントを投稿しよう!

667人が本棚に入れています
本棚に追加