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新たな一歩
(帰ったよ それと千加子離婚するから)
(そっか!千加子の人生だしな 只華には寂しい思いはさせたらダメだぞ)
(うん お姉ちゃんには迷惑かけるかも知れないけど そのうちアパート借りて華と暮らす)
(千加子が良ければ 此処に居ても構わないよ)
(それより 小料理屋って何?)
正康にも一連の話をした…
それから一週間後 正康が印鑑と通帳を持って来た
(姉ちゃんこれ使って 母さんの遺産 俺も久実も必要ないし )
(これはお母さんの それに貴方たちは家を買うって…)
(あ…止めた!母さんも居ないし 久実の実家で充分だし 向こうの両親良くしてくれるしね だから改築費用に当てて)
(正康…)
(あ!でも ご飯食べに店に来た時はただにしてね)
(ありがとう ごめん…軌道に乗ったら少しずつ返す )
(お兄ちゃんずるい!私もお姉ちゃんに渡そうと思ってたのに…)
(千加子は良い これから華を育てて行かなきゃならないし)
(じゃ…預けておく 恭輔くんから 早々に慰謝料が振り込まれてるから 養育費は話し合いで決まるし)
(分かった じゃ華の為にこれは金庫に入れておくね 二人ともありがとう)
(姉ちゃん泣くな!泣いてる暇ないぞ 華は孫みたいに感じるだろ 華…お前重くなったな…どんどん太れよ~)
(イヤだ~お兄ちゃん 華はアイドルにするんだから ハハハ)
お店のお客さんには 徐々に話て行き ご近所の方にも話をした
(お願いがあるんですけど…受講料お支払しますので お時間ありましたら 私に料理を教えて下さい)
(私の料理で良いの?料理なんてみんな一緒よ~決め手は味 あなたお母さんみたいには出来ないし でも比佐子ママが言うなら…)
(あら私も教えるわよ 私は関西風だけど 郷土料理 色々で良いじゃない?飽きないように…受講料なんて要らないから ね~)
三人のご近所さんが料理を教えてくれると言ってくれた
火曜日 12時…材料は早めに言ってもらい 買い出しを済ませていた
しっかりメモをとり その間言われた通りに作り 三人に持って行く
出汁が足りない 薄い 野菜の切り方 3ヶ月みっちり教わった
それでも まだまだ…料理は慣れだから 要領分かれば 大丈夫
お店に来るお客さんにも出してみるが あまりつまみを取る事なく 月日は流れた
そんな時 恭輔くんの父親が現れた…
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