人生

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旅館に着くと 女将さんとスタッフの方が出迎えてくれた まだチェックインまで時間があり 私たちはロビーで出されたお茶を飲んでいた (比佐子ちゃんて シワないよね) (ありますよ シワだらけですって 少し白から目立たないだけじゃないですか? ) (比佐子ちゃん 喧嘩売ってる?ワハハ) (違いますよ) (冗談よフフフ) その後チェックをして部屋に案内された (落ち着くわね~こう言う部屋 家畳ないし) (このい草の匂い好きですて…) (露天風呂もございますので 先にお風呂に浸かり 疲れをとって下さいませ 大浴場は 一階を右に行った場所にあります) (ありがとうございます) (お食事は大広間で準備しますので お時間になりましたら お迎えにまいります どうぞごゆっくり お過ごし下さい) 私たちは露天風呂に向かった まだ人は居なく ママとゆっくり話をした (ママの両親は健在?) (家も両親は居ない 父は私が中学の時亡くなって その後母は再婚 この再婚相手がとんでもない男でね 私が高校の時だったかな…再婚男が私の部屋に入って来て 無我夢中で逃げてさ 母に話たら その男に言ってた 何を言ったかわからないけど 凄い喧嘩をしてて 止めようと行ったら母は横たわり 男は別れてやるから金よこせと言って 酷いよね 通帳と印鑑持って行った…私は高校中退し働き始めたの ) (ママも苦労したんだ…) (比佐子ちゃんに比べたら私なんか…比佐子ちゃんはもう恋愛はしないの?) (千加子からも言われた 世の中悪い人ばかりじゃないって) (あ…浸かり過ぎてのぼせそう 出ようか?) (そうですね) 部屋で夕飯を待ちながら 部屋に備えてあるビールで乾杯した (美味しい~)
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