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身構えする私…
(比佐子さん 済まんかったの…千加子さんにもよお誤ってくれ…この通りや)
お父さんはカウンターに座る前に 私に謝った
(あ…お座り下さい)
(恭輔 何にも言わんと この前孫の顔久しゅう見に言ったら おらんちゅうて…訳聞いたら 別れたと バカな息子よって ほんま堪忍や)
(もお 話はついてますから お父さん頭を上げて下さい)
(比佐子さん これ千加子さんに渡して貰えんやろか?)
(何ですか?)
(孫の華にや 華はワシに取ったら初孫や しかし 別れてもうたら もう会えへんやろ 少しばかりの金や)
(イヤ これは受けとる訳には 父親の恭輔さんから頂く事になってますから)
(恭輔は恭輔や ワシはワシ…華の祖父や!華の為 あんたらにやると違うんや 受け取ってくれ 心配いらん この金は土地と家売った一部やけ )
(ママ これは祖父様のご厚意 孫の華ちゃんにだから 快く受け取ったら?)
(ありがとう ねーさん!これでワシは二度と店には顔ださん じゃ…)
(これからどうなさるんですか?)
(病院や…その後施設も手配しとる)
(待ってください 尚子さん引き留めてて)
私は二階に上がり 千加子に言って華を連れて来た
(華ちゃん じぃじぃだよ 抱っこしてもらいな)
千加子もやって来た
華はおませなのか 片言でお話する
(じぃじぃ 華ちゅき? )
(華ちゃん 大きくなって お~ヨシヨシ 華ちゃん大好きやで)
義父さんは華を抱っこし ソファーに座った
(千加子 これ義父さんから華にって)
(義父さん…ありがとうございます あ…義父さん 華の成長 携帯に送りますね)
(そんな気使わんでえ~って 写真見たら 会いとうなる じゃ皆さん元気で…)
(じゃ 義父さんの所に連れて行きます ね!千加子)
(あ!うん たまにですが連れて行きます)
(ありがとう )
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