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初夜
怖かった初めての夜 先に布団に入ってなさいと言われ 私はそれに従い待っていた
軋む廊下の音に怯え その夜がきた
身構えする私に 夫となる勝吉はゆっくりと布団に入ってきた
震える私に 勝吉がゆっくりと腰ヒモをほどいていった
(大丈夫 怖くなんかない…比佐子)
初めて名前を呼ばれた私だった
(勝吉さん…怖い いっ痛い)
(じゃ~痛くないようにするさ)
それでも痛く我慢した夜だった 事は呆気なく終り その日は下半身に痛みだけを感じ眠りについた
早朝義母から叩き起こされ目が覚めた まだ夜が明けぬ4時だった
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