事実は小説よりも怪談なり。野々花 かすみ

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おかしいと思うよりも 懐かしさと 人恋しさと いろいろごちゃごちゃしては 彼女「野々花 かすみ」を招きいれていました。 かすみは 私を見ては「辛かったね でも頑張ったね もういいんだよ」と言って 私の頭を ぎゅーっと 胸に抱き締めては 泣いています 私も 何がなんだかわからず 子供のように泣きじゃくっては かすみに 甘えていました 「○は悪くないよ でも もっと相手を選ばなきゃ ダメだよ」 「俺 かすみがいい かすみ 結婚してほしい」 「嬉いこと言ってるなあ でも気がついているんだろう あたしがキミと結婚できないってさ」 「なんでだよぉ だって こうしていつも 最悪の時 助けてくれるじゃないかぁ」 「でもね あたしは ずっとは ここにはいられない」 「でも また助けに来てくれてるじゃないか」 「聞き分けないぞ ならば キミもあたしと一緒に来るか?」 「連れて行ってほしい」 「ほら 今 ○の頭に 二人の親が浮かんだじゃないか だからキミには ここにいなければならないんだ」 「意味がわからない」 「ひとつ教えておくよ ○が この巣鴨に移り住んだ理由が あと少したつと わかるから 」 「えっ だってここに越して来たのは あのタイ人と住む予定だったけど 詐欺にあったようなもんだし」 「いや 違うよ キミは ある方と出会う もうじき そして結ばれるよ だから 私の出番はここまでさ」と言っては かすみ まさにその名のように 消えてしまいました また あの残り香が 漂っていたのが記憶に残っては。 翌朝  玄関から入って 抱き合った ダイニングキッチンに 黒い長い綺麗な髪が一本落ちてました それを拾っては 嗅げば かすみの臭いが。。。。 その綺麗な黒髪を 私は 小さなビニール袋にいれて  お守りのように 鞄の中にしまいましたね で 彼女 「野々花 かすみ」は 私の前に二度と現れませんでした そして 彼女の予言通り 巣鴨の駅前で 若者に絡まれていた 女性を機転をきかせて 救いだして  いつの間にか 付き合うようになっては 半年足らずで 結婚した訳だが そのあと どうなったかは この「野々花 かすみ」とは関係ないので 省くが。。。。 何故 この話を 実話怪談として 書いたか 少しだけ 説明しておきます
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